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2001 年度 実績報告書

薬物トランスポーターを介した取り込み過程で生じる薬物間相互作用の定量的予測

研究課題

研究課題/領域番号 12771438
研究機関北里大学

研究代表者

設楽 悦久  北里大学, 薬学部, 助手 (00306656)

キーワードトランスポーター / 肝細胞 / Oatp
研究概要

1)rat Oatp1,Oatp2に対する選択的阻害剤の探索
ラット肝細胞における薬物の取り込みに対するトランスポーターorganic anion transporting polypeptide(Oatp)-1および-2それぞれの寄与を明らかにするために、それぞれに対する選択的阻害剤の探索を行った。この結果、NSAIDs, quinidineおよびdigoxin, rifampicin, quinineがそれぞれOatp1およびOatp2に対する選択的な阻害効果を持っていることが明らかになった。これらを適切な濃度で用いることで、個々のトランスポーターの寄与率を求めることができるため、トランスポーター発現系から肝細胞での取り込みの大きさや、薬物間相互作用の程度を予測する系を構築するための一つの手段となるであろう。
2)rat Oatp4発現系の作成
上と同じ方法論で広範な基質の取り込みに関与していると考えられるラットOatp4の寄与率を明らかにする目的で、この発現系を作成した。現在のところ、発現系の作成を行ったものの、Oatp4に対する選択的な阻害剤は見つかっていない。
(3)HMG-CoA阻害薬cerivastatinおよび免疫抑制薬cyclosporinAの薬物間相互作用のメカニズムの解明
cerivastatin(CER)とcyclosporinA(CsA)を併用したときに生じる薬物間相互作用のメカニズムに関する研究を行った。この結果、ラット遊離肝細胞、ヒト凍結肝細胞およびヒトOATP2発現系を用いた検討から、この薬物間相互作用が一部においてはトランスポーターを介した取り込み過程で生じていることを明らかにした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yoshihisa Shitara et al.: "Comparative inhibitory effects of different compounds on rat Oatp1 (S/c21a1)-and Oatp2(S/c21a5)-mediated transport"Pharmaceutical Research. (in press).

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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