インフォームドコンセントのもと5年次学生1グループ2〜3名で9グループ、計22名のエントリーが可能であった。4週間の教育プログラムにおいて、学生一人あたり2週間に入院患者1名ずつ計2名を割り当てた。診療録記載のためのガイドブックを作成し、実習初日のオリエンテーションで診療録記載の意義と方法論について解説した。診療録は毎週水曜日の診療終了後にそれまでのすべての診療録をコピーし評価者に提出され、我々の作成したPOMR評価基準をもとにauditを行った。auditの結果はaudit reportとして印刷され速やかに学生にフィードバックを行った。毎週金曜日にweekly reviewの時間を設け、学生・指導医とともにaudit reportをもとにして診療内容の改善および診療録記載の改善のための討論がなされた。入院時基礎データに関する診療録の改善はweekly reviewの後速やかに訂正するよう、経過記事に関する改善は翌診療日より改善するように指導した。 データ収集のための診療録の評価は、第1週目、第4週目に行われたが、実習終了後他内科で記載された同一学生の診療録、上記の教育システムを採用していない他内科の他学生の診療録を当該学生の同意のもと評価対象として入手した。現在、未評価分の診療録の評価を進行している。また、目標対象数に達していないため、エントリーの継続について検討するとともに、これまでの成果より評価方法の改善を検討している。
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