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2001 年度 実績報告書

途上国都市の居住地社会の変容-ジャカルタのグローバリゼーション進展と生活経済

研究課題

研究課題/領域番号 12780058
研究機関広島経済大学

研究代表者

澤 滋久  広島経済大学, 経済学部, 講師 (00314782)

キーワード人文地理学 / 都市開発 / 国際研究者交流 / インドネシア:マレーシア / 民衆経済 / 居住問題 / 地図情報システム利用 / ジャカルタ
研究概要

都市再開発の分野の中で、都市経済と居住状況の変化に関する研究を行った。市場主義・自由開放化に伴い進む市民社会への展望を行い、都市社会の生活経済の実態把握を目標とした。
この研究における活動は、対象居住地調査のための基礎文献調査および基本データ作成である。前年に行った地図・航空写真・住民登録データの入手、居住地・土地保有状況(調査地全体について既存)・実地訪問調査に基づき、社会経済指標による分析と最近の動向を分析した。この際には、GISによるデータベース・居住地地図・市外地図の主題図作成で、ジャカルタ各地域との土地利用比較も含まれている。また、一方で社会統計調査のインドネシア人現地研究者の動向について、昨年通り中央統計局・インドネシア大学人口研究所で聞き取り調査を行った。
この結果本年度は経済危機からの影響が強かった昨年度とは違い、都市経済に回復がなされているものの、政治的不安定要素が増して、都市計画や土地利用に混乱や対立が再発していることが知見として得られた。調査地域での新たな展開では、都市住民の経済階層差が二極化していることで、都市計画へのイニシャティブが不在になり、都市貧困層の一層の集積や不法居住が始まり、政治的な民主化の動きとあいまって政治的不安定要素はより拡大しつつあることが挙げられる。
文献調査では、先年の経済危機に関する影響評価や貧困世帯の状況についての出版が始まったため、これを基礎にインドネシア及び東南アジア全般傾向の分析を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 澤 滋久: "インドネシア・ジャカルタの都市計画"歴史と地理. 548. 23-27 (2002)

  • [文献書誌] 澤 滋久: "ジャカルタのインフォーマル経済"広島経済大学『経済研究論集』・『研究論集』. 24-4. 133-139 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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