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2000 年度 実績報告書

ユーザーのための住宅の性能表示のあり方に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 12780081
研究機関日本女子大学

研究代表者

平田 京子  日本女子大学, 家政学部, 講師 (70228782)

キーワード性能表示 / 性能設計 / ユーザー / 意識 / アンケート / 構造安全性 / 自己責任 / 性能レベル
研究概要

「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づく住宅の性能表示制度が今年から開始された。この制度で出来上がった建物に対して性能表示が可能になる。設計段階でユーザーと設計者とが適切にコミュニケーションをとりながら両者の合意の上で性能が設定されるのが本来の性能表示のあり方であるが、その点は品確法の条文には定められていない。そこで性能表示のあり方をユーザーと共に模索し、アンケート等を通じて、ユーザーの性能とその表示に対する要望やイメージを浮かび上がらせて、それに沿った性能表示システムを構築することを目的とする。
次の2点から研究を行い、次のような成果を得た。
1.性能表示方法に対する住宅ユーザーの要望調査
住宅ユーザーが重視する性能項目と性能表示のあり方について、20代から高齢者層まで全国の約580人の意識調査結果を得て、解析作業まで行った。年齢によって多少重視する性能項目は変わってくるが、安全性、耐久性に対する関心が全体的に高いことが分かった。また性能表示制度への関心は高く、十分な設計時の説明があれば自己責任に対する認識がめばえるとの回答が得られた。ユーザーに対する事前の説明と合意の形成が重要であるといえる。
2.アンケート調査に基づく構造安全性に着目した要求性能レベルの定量的評価
構造安全性能については、表示のしかたを提案するだけではなく、どのくらいのレベルをユーザーが望んでいるのかを明らかにする必要がある。信頼性理論に基づき、社会的な要求ランクを定量的に知るため、上記のアンケート結果をもとに、評価手法の提案と結果の試算を行った。その結果は日本家政学会、日本建築学会などで発表を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 平田京子,石川孝重: "ユーザーの要望をふまえた性能表示と構造安全性能のあり方"日本家政学会第52回大会研究発表要旨集. 244-244 (2000)

  • [文献書誌] 沼田竜一,石川孝重,平田京子: "ユーザーの要望をふまえた性能設計の構築に関する研究-その1 ユーザーの求める性能と自己責任意識-"日本建築学会大会学術講演梗概集(東北)(構造I). 59-60 (2000)

  • [文献書誌] 平田京子,石川孝重: "ユーザーの要望をふまえた性能設計の構築に関する研究-その2 ユーザーのイメージする構造安全性能と要求レベル- "日本建築学会大会学術講演梗概集(東北)(構造I). 61-62 (2000)

  • [文献書誌] 平田京子,石川孝重: "社会的に要求される耐震安全性レベルの確率的評価に関する研究-その1 ユーザーの要望を定量的に取り出すための評価手法の提案-"日本建築学会関東支部研究報告集(構造). 245-248 (2001)

  • [文献書誌] 平田京子,石川孝重: "社会的に要求される耐震安全性レベルの確率的評価に関する研究-その2 ユーザーが要望する耐震安全性レベル-"日本建築学会関東支部研究報告集(構造). 249-252 (2001)

  • [文献書誌] 平田京子,石川孝重: "ユーザーが求める住宅性能とその表示に関する調査"日本女子大学大学院紀要 家政学研究科・人間生活学研究科. 第7号(3月発行予定). (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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