• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

住まい手の要求に基づく住宅性能とその要求レベルの抽出に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12780082
研究機関文化女子大学

研究代表者

久木 章江  文化女子大学, 造形学部, 専任講師 (00259706)

キーワード構造安全 / 居住性 / 居住者 / 意識 / 構法種別 / 性能設計 / 性能イメージ / アンケート
研究概要

近年の設計は性能型に移行しており,住宅においては品質確保の促進等に関する法律も制定され、住宅性能表示制度などについても住宅メーカーなどの商品にはこれらの表示が増えつつある。このことにより、建物の安全性および居住性など各種性能の要求度合いやそのレベルに対する建築主やユーザーの意志を抽出することが必要となっている。
本研究では,住宅のユーザーである一般居住者を対象に住宅性能に対する意識およびその要求レベルの抽出を目的としており、今年度の交付申請書においては次の3点を実施すると記載した。
(1)これまでの調査結果に対する分析
(2)住まい手が住宅に要求する性能レベル解明のための調査(継続)
(3)住まい手が住宅に要求する安全性レベルの具体的な資料化
【調査(1)】
住まい手が住宅の躯体に何を求めているのかという点においては、これまでの経緯もあり、住宅性能を考慮しての判断が行われない傾向にあることがわかった。知識としてはメディアによる情報を含め、高まっている部分もあるが、性能を考慮することを自分自身の問題として捉えていない。
【調査(2)】
住宅の躯体に対する意識、躯体の解体や再利用に対する意識、自宅に発生している不都合に関する実態などについて、一般居住者計150名を対象に調査を行った。
【調査(3)】
住まい手が知らない情報はどのような資料を使うと理解しやすいかを把握することは重要である。そこで今年度は試行調査を行った。写真を使った資料、イラストを使った資料、ビデオ映像で写真を使ったもの、ビデオ映像でアニメーションを使った資料により説明した場合の啓発効果を調査した結果、ビデオ映像でアニメーションを使った資料が最も効果が得られることが分かった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 久木章江: "住まい手の住宅躯体に対する性能イメージ -住宅の構造安全に関する研究(その6)-"日本家政学会第53回大会研究発表要旨集. 247 (2001)

  • [文献書誌] 野尻知美: "住宅躯体に対する一般居住者の性能イメージに関する分析 -その3 SD法をもとにした因子分析-"日本建築学会大会学術講演梗概集(関東) (構造I). 21-22 (2001)

  • [文献書誌] 久木章江: "住宅躯体に対する一般居住者の性能イメージに関する分析 -その4 建築設計事務所に対するヒアリング調査-"日本建築学会大会学術講演梗概集(関東) (構造I). 23-24 (2001)

  • [文献書誌] 久木章江: "構造・構法種別による住宅躯体の性能イメージに関する調査 -その2 一般ユーザーへのSD法調査および設計者へのヒアリング調査-"日本建築学会関東支部研究報告集(構造). (2002)

  • [文献書誌] 久木章江: "住まい手の住宅構造に対するイメージとその決定要因 -住宅の構造安全に関する研究(その7)-"日本家政学会第54回大会研究発表要旨集. (2002)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi