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2000 年度 実績報告書

幼児のスプーンから箸への食具使用行動の発達過程と養育者・保育者の食教育ニーズ

研究課題

研究課題/領域番号 12780103
研究機関山梨県立女子短期大学

研究代表者

酒井 治子  山梨県立女子短期大学, その他部局等, 助教授 (30300122)

キーワード幼児 / 箸 / 食具 / 食行動 / 食教育 / 発達
研究概要

今年度の目的は,家庭で,同一の幼児がスプーンから箸を初めて導入する時期に,食具による使用行動の相違点と類似点を握し,その後どのように箸の使用行動を習熟させていくのか,縦断的な発達変化を明らかにすることである.11か月から1歳6か月のA児(手づかみからスプーン使用期の8か月間),2歳7か月から3歳3か月のB児(スプーンから箸の移行期10か月間),3歳4か月から3歳3か月からのB児(箸使用期11か月)のべ333食の家庭での食事場面をVTRで収録して観察し,スプーン使用行動と箸使用行動の行動比較を行った.
その結果,(1)利き手の定着,(2)手づかみと食具使用の比,(3)箸にのせる操作(はさむ,つきさす,すくう,かきこむ等),(4)箸ではさむ直前・はさむ時,口に運ぶ時の持ち方の移行,(5)両手の協調(食器の保持と食物の固定,箸の開く時の箸を持たない手のサポート),(5)1口量の調整(こぼす行動)等の観点を行動評価項目として重視する必要のあることが明らかになった.また,箸の使用開始時には,養育者が幼児にどのように教えたらよいのか迷う場面が見受けられたことから,この時期に最も必要な情報の抽出の必要性が明らかとなった.
以上を基に,次年度は,保育者・養育者を対象に,グループフォーカスインタビューの質的な分析により,幼児が箸を初めて使う時期の食教育のニーズを検討し,幼児のスプーンから箸への移行過程での行動評価チェックリストを作成し,食教育プログラムを提案する予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 酒井治子: "食育実践活動の目標設定・実施・評価の視点"子どもの栄養. 540. 2-9 (2000)

  • [文献書誌] 酒井治子: "子どもを主体に、家庭・保育所・地域ぐるみで食育"厚生. 55(11). 13-17 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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