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2001 年度 実績報告書

算数から数学への移行を支援する授業開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12780112
研究機関上越教育大学

研究代表者

岡崎 正和  上越教育大学, 学校教育学部, 助手 (40303193)

キーワード算数から数学への移行 / 経験的認識と理論的認識 / 図形の作図 / イメージ図式 / 代数の導入過程 / 全体論
研究概要

算数から数学への移行を促す教材として,代数分野からは中学校1年の正負の数,文字と式,方程式を,そして幾何分野からは図形の作図をとり上げ,各教材に関して,現場の中学校教師と共同して,授業開発を行った。
代数分野に関しては,まず,教材を未習の生徒に対してインタビュー調査を実施した。そこでは,方程式に関わる問題解決の過程の中で文字と式の単元で学習する内容に関わるアイデアが生じることが分かり,さらに,そうしたアイデアが生じる過程について知見を得た。それを,「全体論的な視座からの代数の導入過程に関する研究-代数的発想の生起の様相-」として,学会誌に発表した。
次に,インタビュー調査で明らかになった内容や,先行研究の文献研究から得られた知見をもとにして,現場教師と共同で2002年4月から10月にかけて,中学校1年の数学の授業開発を行った。授業は毎時間ビデオカメラで録画して,それを分析,検討し,その成果の一部として,代数の導入過程の単元構成について,「数学授業における場を視点とした代数の導入過程の構成に関する研究」と題して論文を発表した。
幾何分野に関しても,中学校教師と中学校1年の作図の授業開発を実施し,その授業を分析して,学会誌に発表した。一つは,「経験的認識から理論的認識への変容過程に関する研究-図形の作図とその正当化の過程に焦点を当てて-」と題して,生徒の図形認識の様相が作図の学習を通してどのように変容するかを分析・考察した。もう一つは,「Geometric construction as a threshold of proof : The figure as a cognitive tool for justification」と題し,図形の形のイメージ,さらにはその操作的なイメージが,作図の学習や論証への移行をどのように支えているかについて分析した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Okazaki.Masakazu, Iwasaki.hideki: "Geometric construction as a threshold of proof : The figure as a cognitive tool for justification"International Journal of Curriculum Development and Practice. 3・1. 57-64 (2001)

  • [文献書誌] 岡崎正和: "全体論的な視座からの代数の導入過程に関する研究-代数的発想の生起の様相-"全国数学教育学会 数学教育学研究. 7. 39-49 (2001)

  • [文献書誌] 岡崎正和: "経験的認識から理論的認識への変容過程に関する研究-図形の作図とその正当化の過程に焦点を当てて-"日本教科教育学会誌. 24・1. 11-19 (2001)

  • [文献書誌] 岡崎正和: "教授単元の考えを普段の授業に実現する一つの試み-教授学的工学に着目して-"第34回数学教育論文発表会論文集. 31-36 (2001)

  • [文献書誌] 岡崎正和, 黒田匠: "数学教授における場を視点とした代数の導入過程の構成に関する研究"第35回数学教育論文発表会論文集. 37-42 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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