• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2000 年度 実績報告書

音声と口唇動画像を併用した英語発音練習システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 12780137
研究機関久留米工業大学

研究代表者

小田 まり子  久留米工業大学, 工学部, 助手 (20269046)

キーワードCAIシステム / 口唇動画像 / 英語発音 / Lip Reading / 動画像認識
研究概要

国際化が進む現代、英語によるコミュニケーション能力は非常に重要である。コミュニケーションにおける基本は相手の話す内容を正しく聴きとることにあるが、音声言語を認識する際、我々は聴覚からの情報だけでなく無意識に視覚からも多くの情報を取り込んで認識している。また、幼児は大人が話す際の顔の表情をじっと見ながら、その言葉を自分で真似をして繰り返すうちに、無意識に音声言語を習得している。
筆者は、音声言語認識メカニズムや幼児の発音習得過程に着目し、学習者の口唇の動きをCCDカメラで取り込み、パソコン画面上でモデルスピーカの口唇の動きと比較しながら発音練習をCAIシステム"Lip Reading"を開発している。学習者の口唇の動きを画面上に表示し、モデルスピーカのものと比較しながら発音の練習が行える発音練習システムは未だかつて開発されていない新規性に富むシステムである。
平成12年度の研究では、/l/-/r/で始まる英語のミニマルペア(lead/read,light/right等)に加え、連続シラブルに/l/-/r/を含む英語ミニマルペア(例:flesh/fresh,tiled/tired等)を対象にした"Lip Reading"システムを新たに開発した。本CAIシステムを用いた学習者の学習前後における発音上達度を調べた結果、自分の口唇の動きを見て、モデルスピーカと比較しながら発音練習する方法は非常に効果的であることが確認できた。また、音声分析装置を用いて学習前後の日本人学生の/l/-/r/のフォルマント変化を調べた結果からも明らかな学習効果が確認できた。平成13年度は、/l/-/r/発音時の日本人学習者およびネーティスピーカの口唇動画像を比較調査し、正しい発音時の/l/と/r/の口唇の動き方の違いについて分析する。さらに発音練習条件を変えた場合の学習効果の違いについて調べる評価実験を引き続き行っていく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 小田まり子: "口唇動画像と音声によるWWW上の/l/-/r/発音学習CAIシステム"教育システム情報学会論文誌. 17巻・3号. 443-454 (2000)

  • [文献書誌] 小田誠雄: "WWW上のCAI 教材作成ツールの開発とその効果"教育システム情報学会論文誌. 17巻・3号. 435-442 (2000)

URL: 

公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi