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2000 年度 実績報告書

英語基本語彙の選定と評価の基準に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12780161
研究機関比治山大学

研究代表者

馬本 勉  比治山大学, 現代文化学部, 助教授 (40213483)

キーワード語彙選定 / 英語基本語彙 / 定義可能度
研究概要

本研究の目的は、複数の英語基本語彙リストを客観的に評価するための「操作的な指標」を作成することであるが、今年度は「定義可能度」という指標を打ち立て、語彙リストの評価を試みた。その際、日本の英語教育に影響を与えた海外の選定語彙リスト、および日本において選定された語彙リストを対象とし、CD-ROM版Oxford English DictionaryのDefinition Text Searchから得られた「他の語の定義に用いられる度合い」を数値化したデータによる比較を行った。その結果、頻度に基づく比較においては必ずしも評価の高くない語彙リストであっても、定義可能度においては高い評価を与えられるものがあることを示し、英語基本語彙リストを評価する基準としての「定義可能度」の妥当性を論じた。さらに、この定義可能度により英語教科書語彙の評価を行い、以下の2点を明らかにした。第一に、日本の英語教育において選定されてきた語彙項目は高頻度の語ばかりではなく、定義可能度の高いものも重要視されてきたこと。第二に、頻度と定義可能度によって説明のつかない語彙項目が多くの教科書に含まれており、それらは言語を用いた生活文化の根幹に関わるものであること。この結果を受け、各選定語彙リストにはその目的や選定過程を色濃く反映した語彙項目も多く見受けられることから、頻度や定義可能度という客観的な語彙リストの評価基準以外に、質的な分析による評価の重要性を論じ、今後の課題とした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 馬本勉: "学習指導要領「必修語」の選定に関する歴史的考察-頻度と定義可能度による必修語リストの評価"日本英語教育史研究. 15. 51-71 (2000)

  • [文献書誌] 馬本勉: "学習指導要領「必修語」の起源をめぐる一考察"英学史研究. 33. 73-86 (2000)

  • [文献書誌] 馬本勉: "日本の英語教育における語彙選定基準の研究"広島大学教育学部紀要 第一部. 49. 159-166 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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