1.論理関数表現に用いられる種々の決定グラフのクラスについて、グラフの構成に関する制約条件と計算能力の関係を詳細に解析した。具体的には、決定グラフと等価な計算モデルである分岐プログラムの一種である、κ回読みブロック化分岐プログラムについて、制約条件に新たに変数順序に関するパラメータを加え、κ回読みι変数順序ブロック化分岐プログラムを定式化した。そして、これらのグラフの表現能力に関する性質をいくつか示した。 2.論理回路合成で必要となる操作である論理関数分解について、二分決定グラフを用いた論理関数の分離的非単純分解アルゴリズムを提案した。このアルゴリズムに基づき、計算機上で実験を行なった。
|