• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

分散共有メモリ環境において故障耐性を考慮した効率のよい分散アルゴリズムの設計

研究課題

研究課題/領域番号 12780225
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

井上 美智子  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (30273840)

キーワード分散アルゴリズム / 共有メモリシステム / ポイント競合度適応 / 繰り返し改名問題 / 無待機アルゴリズム
研究概要

分散共有メモリ環境において、無待機性を有する分散アルゴリズムの設計に関して研究を行なた。無待機性とは、プロセスがアルゴリズムに従ってなんらかの処理を行なう時、他のプロセスの動作速度に関わらず有限回のステップで処理を完了できるという性質である。無待機なアルゴリズムは、異種多様な計算機上で動作する処理能力の異なるプロセスをそれぞれ効率良く協調させる、プロセスの停止故障に耐性があるといった望ましい性質をもつ。
本年度は、無待機アルゴリズムの中でも、ポイント競合度適応型アルゴリズムに関して研究を行った。ポイント競合度適応型アルゴリズムとは、アルゴリズムの時間複雑度が、同時にアクティブであるプロセス数にのみ依存するアルゴリズムであり、少数プロセスのみが競合するような状況では効率よく解を求めることができるといった望ましい性質を持つ。
本研究では、繰り返し改名問題を解くポイント競合度適応型アルゴリズムを提案した。これまで、名前空間k(2k-1)である繰り返し改名問題に対し、時間計算量、空間計算量がともに既知めアルゴリズムより優れたアルゴリズムを提案した。ここで、kはポイント競合度である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Shinya Umetani, Michiko Inoue, Toshimitsu Masuzawa, Hideo Fujiwara: "Adaptive Long-lived Renaming Algorithm in the asynchronous shared memory"情報処理学会研究報告2001-AL-80-9. 59-66 (2001)

  • [文献書誌] Michiko Inoue, Shinya Umetani, Toshimitsu Masuzawa, Hideo Fujiwara: "Adaptive Long-Lived O(k^2)-Renaming with O(k^2)Steps"Proceedings of the 15th International Symposium on Distributed Computing. 123-135 (2001)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi