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2001 年度 実績報告書

「形状通過型」フィルタバンクによる多重解像度画像の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12780242
研究機関東京理科大学

研究代表者

田村 仁  東京理科大学, 経営学部, 助手 (60251584)

キーワードテクスチャ解析 / 形状通過型フィルタ / 多重解像度
研究概要

平成13年度は,シロクローバとイネ科雑草の混合した植生の画像から,380mm×250mmのグリッド毎に「シロクローバ優占」「イネ科雑草優占」「裸地」のいずれかに分類するという具体的な問題に対して,次の方法で判別実験を行った.
(1)多重解像度の画像からテクスチャに含まれる微小構造要素の種類と大きさにより特徴量を得る.
(2)上記の中から判別に有効な特徴を判別分析によって選択し,判別関数を構成する.
判別実験の結果から,サンプル画像自体では98%の正答率を得た.またシロクローバとイネ科雑草が混在するテスト画像では,88%が人の目視判定と一致した.一致しないものは,ほぼ群落の境界に由来するものであった.さらに別状況下のシロクローバとイネ科雑草の画像に対しても,判別関数はそのまま有効であった.
これにより,形状通過型フィルタを多重解像度画像に適用することで,高い判別力が得られることが分かった.
また,形状通過型フィルタが着目している微小形状要素を自在に組み合わせるテクスチャ合成実験で実際に158枚の自然なテクスチャの形状特徴を再現した.この実験では,同じ対象画像について複数の合成画像を生成し,アンケートによって視覚的に似ているかどうか確認したところ,過半数が似ていると判断した.しかし,無関係なテクスチャから採取した形状要素から合成された画像と,原画像そのものから採取した形状要素を使って合成した画像では,後者の方がより原画像に似ていることが分かった.
このことから,ここのテクスチャを特徴付けるような局所的な特徴が,形状特徴のほかにも存在していることが明らかになった.今後の課題として,このような局所特徴を検討することが挙げられる

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 田村 仁: "テクスチャ画像解析によるクローバとイネ科雑草群落の識別"農業機械学会誌. 64・1. 43-51 (2002)

  • [文献書誌] 田村 仁: "微小形状特徴に基づく類似のテクスチャ画像群の合成手法"精密工学会論文誌. 68・2. 214-218 (2002)

  • [文献書誌] 田村 仁: "微小な形状特徴に基づくテクスチャ画像の検索手法"精密工学会論文誌. 68・3(採録決定済み). (2002)

  • [文献書誌] TAMURA, Hitoshi: "A Synthetic Method for Generating Texture Patterns Similar to a Selected Original Texture Image"Proceedings of ICCAS2001. 262-265 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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