• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

中間径フィラメント蛋白質およびその結合蛋白質と細胞運動・細胞接着

研究課題

研究課題/領域番号 12780548
研究機関三重大学

研究代表者

伊奈田 宏康  三重大学, 医学部, 講師 (90283522)

キーワード細胞骨格 / 中間径フィラメント / ケラチン / シャペロン / 細胞運動・細胞接着 / TNF / TRADD / アポトーシス
研究概要

細胞間接着装置(デスモソーム)や細胞・基質間接着装置(ヘミデスモソーム)とリンカー蛋白質を介して結合し,細胞形態・運動を制御していると考えられているケラチン8・18に結合する蛋白質として,前年度申請者はDnaJ/Heat shock protein(Hsp40)familyに属するMrj蛋白質を同定した.Mrj蛋白質は,ケラチン18に特異的に結合し,co-chaperoneとしてケラチン8・18のフィラメント構築の維持・再構成を制御し,細胞運動時のケラチンフィラメントのリモデリングに関与することを報告した.今年度申請者は,TNFカスケードの重要なシグナル分子であるTRADD(tumor necrosis factor receptor 1 associated death domain protein)をケラチン結合蛋白質として新たに同定した.TRADDはdeath domainを介してケラチン18のrod domain(Ia)と結合し,内在性TRADDの局在がケラチンフィラメントと一致することを明らかにした.また,TNF刺激によりTRADDは濃度依存的にケラチンから解離しTNFR1に結合すること,ケラチン(_)SW13細胞にケラチン8・18あるいはケラチン18のTRADD結合部位を導入すると,内在性TRADDの局在は導入したケラチンと一致し,ケラチンがTNF刺激によるアポトーシスを減弱することが示された.以上からケラチンは,TRADDのdeath domainを介して結合することによりTNFシグナルを制御することが示唆された.細胞骨格の主な構成成分のひとつであるケラチンは,接着装置を介して細胞運動や接着を制御すると共にアポトーシスなどの細胞機能を制御することが示された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Inada, H., et al.: "Keratin attenuates Tumor Necrosis Factor-induced Cytotoxicity through Association with TRADD"The Journal Cell Biology. 155・3. 415-425 (2001)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi