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2000 年度 実績報告書

OLプロトカドヘリンの発現と機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12780563
研究機関愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所

研究代表者

平野 伸二  愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 発生学部, 研究員 (80222248)

キーワードプロトカドヘリン / カドヘリン / 細胞接着分子 / 神経回路
研究概要

OLプロトカドヘリンは、カドヘリンファミリーに属する細胞接着分子で、発生初期には鰓丘などで発現し、発生後期には臭覚系や大脳辺縁系などの特定の神経系で発現している。発現パターンから、神経回路形成に関与していることが予想されるが、その実証はされていない。
本年はまず、ニワトリのOLプロトカドヘリンアイソフォームのcDNAクローニングを行った。その結果、細胞内領域に他のプロトカドヘリンとの共通配列が見つかった。つぎに、細胞外領域EC1部分のGST融合タンパクを用いて、モノクローナル抗体3A5を作製した。そして、現在ニワトリにおけるOLプロトカドヘリンの発現パターンを解析している。例えば小脳では、マウスとは異なるパターンで縞状の発現を示していた。培養細胞にトランスフェクションしたところ、ウエスタンブロットでは脳と同じ分子量を示すタンパクができていたが、免疫染色では局在がはっきりしなかった。おそらく、ベクター作製過程での変異によるのではないかと考えられる。
次に、OLプロトカドヘリン変異マウスの作製のために、ゲノムDNAのスクリーニングを行い1つのBACクローンを得た。その構造を調べてみると、これまでにオリジナルフォームは1つのエクソンにコードされ、アイソフォームはその途中からオルタナティブスプライシングによって4つ以上のエクソンが加わっていることがわかった。現在必要な領域のサブクローニングを行っている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Kitagawa,M.,Natori,M.,Murase,S.,Hirano,S.,Taketani,S.,Suzuki,S.T.: "Mutation analysis of cadherin-4 reveals amino acid residues of EC1 important for the structure and function."Biochem Biophys Res Commun.. 271. 358-363 (2000)

  • [文献書誌] Ono,T.,Hirano,S.,Yonezawa,S.,Aono,S. 他7名: "Comparative mapping of seven genes in mouse, rat and Chinese hamster chromosomes by fluorescence in situ hybridization."Cytogenet Cell Genet.. 89. 209-213 (2000)

  • [文献書誌] Murase,S.,Hirano,S.,Wang,X.,Kitagawa,M.,Natori,M. 他2名: "Lateral clustering of cadherin-4 without homophilic interaction : possible involvement in the concentration process at cell-cell adhesion sites as well as in the cell adhesion activity."Biochem Biophys Res Commun.. 276. 1191-1198 (2000)

  • [文献書誌] Luckner,R.,Obst-Pernberg,K.,Hirano,S.,Suzuki,S.T.,Redies,C: "Granule cell raphes in the developing mouse cerebellum"Cell Tissue Res. 303. 159-172 (2001)

  • [文献書誌] 宮坂昌之 監修: "接着分子ハンドブック"秀潤社. 188 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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