• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

神経細胞におけるCDK5活性化サブユニットp35のプロテアソームによる分解機構

研究課題

研究課題/領域番号 12780585
研究機関東京都立大学

研究代表者

斎藤 太郎  東京都立大学, 理学研究科, 助手 (70301413)

キーワードサイクリン依存性キナーゼ / CDK5 / p35 / プロテアソーム / リン酸化
研究概要

CDK5は神経細胞でのみ活性がみられるサイクリン依存性キナーゼ(CDK)であり、神経突起の伸長や脳の層構造形成時の神経細胞の移動に関与していると考えられている。CDK5は神経特異的な活性化サブユニットp35との結合により活性化する。p35は寿命の短いタンパク質であり、プロテアソームによって分解されることが知られている。プロテアソームによるp35の分解は、神経細胞内のp35のタンパク量を決定しCDK5の活性を調節する仕組みとして重要だと考えられる。
培養神経細胞をプロテインホスファターゼ阻害剤処理すると、p35のプロテアソーム分解が誘導され、p35の一過的なリン酸化が観察される。前年度はこのp35のリン酸化されるアミノ酸残基を特定した。本年度は、この特定されたアミノ酸のリン酸化とp35のプロテアソーム分解との関係について検討した。リン酸化されるセリン/スレオニン残基をアラニンに置換してリン酸化できなくなった変異p35を作製し、初代培養神経細胞に遺伝子導入しその分解を観察した。その結果、アミノ酸置換した変異p35のプロテアソーム分解が抑制された。したがってこのリン酸化部位のリン酸化は分解に必要であることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Bibb JA: "Phosphorylation of protein phosphatase inhibitore-I by Cdk5"J Biol Chem. 276. 14490-14497 (2001)

  • [文献書誌] 斎藤太郎, 久永真市: "神経細胞におけるCdk5、Cdk5の活性調節機構"生化学. 73. 276-278 (2001)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi