・フィブロネクチン、コラーゲン上でヒト末梢血中から分離した単核球を培養することで内皮前駆細胞のコロニーが形成し、継続培養により増殖した。 ・得られた内皮前駆細胞は内皮細胞特異的な 1)アセチル化低密度リポプロテインの取り込み 2)免疫染色(第VIII因子関連抗原・CD34・Flk-1)で陽性を示し、内皮細胞と推測された。 ・ELISA法により内皮前駆細胞の組織型プラスミノーゲンアクティベータ・プロスタサイクリン合成能、細胞内一酸化窒素合成酵素量を測定した。この細胞はヒト臍帯静脈内皮細胞と比較すると約半分程度の抗凝固分子を産生および保持していることが分かった。 ・ラットからの血管内皮前駆細胞の単離は困難であったため、動物種をイヌに変更し、イヌ内皮前駆細胞の単離、ハイブリッド人工血管の作成、in vivo埋入実験を開始した。
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