研究概要 |
1 銅針電極-針不感電極対(太さ数ミリ)、電源(13.56 MHz, max : 1kW)、自動インピーダンス整合器からなる電磁RF波加熱システムの実現した。供給電力データを計算機に蓄えることが可能である。最近、RITAを代表とする穿刺型電磁RF波加熱治器の使用が認可されて普及しつつあるが、これらに対し、本システムでは斬新に不感電極に針電極を使用して微小病変への対応も可能とした。 2 ヒトin vivo肝臓組織を対象として、ずり弾性定数再構成/画像化のリアルタイム性を追求し、測定手技を含めた技法の改善を図った。関心領域(データ数)に依存するが、定量性およびリアルタイム性共に、臨床応用が充分に可能であることが確認された。 3 新鮮な牛in vitro肝臓を対象として加熱実験・ずり弾性画像再構成を複数回行い、組織の加熱量-ずり弾性定数値変化に関する有用な知見を得ることができ、本法を加熱治療中および術後のモニタリング技法として応用するための足がかりをえた。
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