研究課題/領域番号 |
12791001
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
伊藤 美奈子 お茶の水女子大学, 人間文化研究科, 助教授 (20278310)
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研究分担者 |
鵜養 啓子 昭和女子大学, 文学部, 助教授 (40132138)
鵜養 美昭 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (10213406)
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キーワード | スクールカウンセラー / 保健室登校 / 不登校 / 定時制高校 |
研究概要 |
(1)スクールカウンセラー事業に関する調査:まず第一に、実際に活動したスクールカウンセラーを対象に実際の活動記録、ならびに自らの活動に対する評価(自己評定)をもとに、本事業の実態把握とそれそれの成果と問題点、さらには今後に向けての改善要望について明らかにした。さらに第二の調査としては、本事業に直接的に関わった人々(教師、子どもと保護者)を対象に、サービスに対する評価(満足度や問題点)と、それぞれの活動の効果と問題点を調査し、実用化に向けて必要とされるプログラム(研修制度等)について考察した。さらに、教師の中でも立場(担任教師・養護教諭・相談担当教師・管理職等)による違いについても検討した。 (2)保健室登校に関する調査:都下小・中・高校の養護教諭を対象に、保健室登校の実態とそれに対する関わり方について実態調査を行う。まずは、いくつかの学校の保健室の実態について聞き取り調査を行い、保健室の現状を把握する。その上で、養護教諭対象にアンケート調査を行い、養護教諭がどのような仕事観を持ち、いかなる実践を行い、それを評価しているのかについて、アンケート調査を計画中である。 (3)不登校対策と予後についての研究:都下の小・中学校の不登校の実態把握、ならびに都立高校(定時制高校や単位制高校を含む)において、それらの不登校児童生徒がどのような復帰状況にあるのか、不登校を脱したきっかけは何なのか等について調査した。とくに義務教育後の不登校に関してはこれまで十分に検討されておらず、新しいタイプの高校(単位制高校やサポート校)についても、発足間もないこともありその成果については十分に明らかにされていない。そこで、本年度は定時制高校の生徒を対象に、学校適応の状況についてアンケート調査を実施した。中学時代不登校だった生徒がどのように適応していくのか、あるいはどういう阻害要因があるのかについて分析中である。
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