研究課題/領域番号 |
12791004
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研究機関 | 北海道開拓記念館 |
研究代表者 |
赤松 守雄 北海道開拓記念館, 学芸部, 特別学芸員 (70132826)
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研究分担者 |
右代 啓視 北海道開拓記念館, 学芸部, 資料課長 (30213416)
山田 悟郎 北海道開拓記念館, 学芸部, 主任学芸員 (00113473)
氏家 等 北海道開拓記念館, 事業部長 (70113462)
鈴木 琢也 北海道開拓記念館, 事業部・学芸員 (40342729)
添田 雄二 北海道開拓記念館, 総務部, 学芸員 (40300842)
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キーワード | 考古学 / 先史美術 / 保存科学 / 地学 / 続縄文 / 擦文文化 / 洞窟遺跡 |
研究概要 |
平成14年度の研究実績については、目的に添って次のとおり実施した。 (1)国外の野外調査(岩面刻画の保存と活用に関する調査) フランス、スペインの岩面画、岩面刻画を保存・活用している施設の調査(ラスコー洞窟、アルタミラ洞窟など)。 12月10日〜12月19日の10日間。 (2)フォーラムの開催/フゴッペ洞窟フォーラム2002「これからのフゴッペ洞窟」/開催日:3月29日。開催場所:余市町中央公民館。参加者:80名。事例報告内容:報告者:盛昭史(余市町教育委員会文化財課長)「盛岡市・仙台市における史跡の保存と活用」、報告者:盛昭史(同)「東京における史跡の保存と活用」、報告者:浅野敏昭(余市町教育委員会学芸員)「北陸における史跡の保存と活用」、報告者:乾芳宏(余市町教育委員会文化財係長兼学芸係長・考古学)「ヨーロッパにおける史跡の保存と活用」。フォーラム:コメンテーター:利輝夫(余市町教育委員会教育長)、赤松守雄(北海道開拓記念館特別学芸員)、菊池徹夫(早稲田大学教授)、福田正己(北海道大学教授)、小川勝(鳴門教育大学助教授)、氏家等(北海道開拓記念館事業部長)、山円悟郎(同主任学芸員)、司会:右代啓視(同資料課長)によって、「これからのフゴッペ洞窟」をテーマに議論された。また、今年度調査した事例報告について、フゴッペ洞窟の保存と活用について協議された。 (3)国内の野外調査 学術調査としては、フゴッペ洞窟の成因にかかわる地質調査を実施(5月〜6月)。フィールドステーションづくりの基礎調査としては、文化財の保存施設の現況について現地調査を実施(東京、北陸、宮城など、10月〜2月)。その他、関連する北海道内の調査を実施。 (4)フゴッペ洞窟にかんする情報・写真などの収集と学術レプリカ作成 フゴッペ洞窟に関する外国基本図書の整備(31冊)、フゴッペ洞窟出土の遺物の複製(4件)、記録写真等の収集などを行った。また、当館収蔵のフゴッペ洞窟出土資料の整理を行った。 (5)その他 研究会議を9月、3月に2回実施。5月、11月に開催されたフゴッペ洞窟保存委員会に出席し、本研究との相互連携をはかった。フゴッペ洞窟をフィールドステーションにするため、カタログ・ガイドを刊行した。また、本研究の成果の一部として、当館で第55回特別展「洞窟遺跡を残した続縄文の人びと」を開催。関連事業として、講演会、バス見学会等を開催(当館予算で実施)。 (6)報告書の作成:3年間実施した調査・研究の成果を総括し、報告書を作成。
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