研究課題/領域番号 |
12791007
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
小川 寿美子 琉球大学, 医学部, 助手 (20244303)
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研究分担者 |
等々力 英美 琉球大学, 医学部, 助教授 (60175479)
有泉 誠 琉球大学, 医学部, 教授 (90143883)
吉田 朝啓 沖縄大学, 人文学部, 教授 (30320526)
崎原 盛造 琉球大学, 医学部, 教授 (60045060)
鄭 奎城 琉球大学, 医学部, 助手 (90315466)
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キーワード | 沖縄の保健医療史の体系化 / 保健医療人材の育成と配置 / 保健医療の中間技術者 / 僻地・離島保健医療 / 問題解決型開発教育モデル / 国際保健医療協力の教育メディア / ケースメソッド教授法 / 文献・統計資料の電子化 |
研究概要 |
初年度の研究者構成は、地元沖縄県出身者が6割を占める。主任研究者は、分担研究者5名、同協力者9名、顧問3名、アドバイザー3名、総計20名の支援のもと本研究を計画に基づき執行している。 主な連携先は国際協力事業団(JICA)であるが、年2回の全体班会議と年7回の個別班会議を通じ、当該研究者の所属先である県福祉保健部・各保健所、沖縄大学、沖縄県立看護大学との地域連携も深めつつある。 研究の目的は、沖縄の保健医療の経験の体系化(途上国から見て何が学べるか)と国際保健医療協力分野における問題解決型開発教育モデルと教育メディアの確立である。 本年度は、主に同研究目的の基盤づくりに重点が置かれた。また年度末には中間報告書をまとめた。 (1)離島医療の実態把握 県内島嶼の保健医療人材配置状況について調査した。対象地域は南北大東島(2診療所)及び八重山諸島(7診療所)であり、歴代診療所長の勤続状況と地元住民の受容について聞き取り調査を行った。((5)で実績発表)。 (2)聞き取り調査 保健人材に関する育成機関、民間団体設立、研修カリキュラム、法令策定(沖縄開発特別措置法)に直接関与した方へのインタビューを実施し、文字化した。 (3)情報の電子化 明治以降の沖縄保健医療統計資料(計474表)、沖縄の保健医療史に関する文献(計4998件)を電子化し、本研究のWebページ(http://www.cc.u-ryukyu.ac.jp/^〜socmedok)にて、情報を開示した。 (4)研究結果の実用化 主任研究者は、国際開発高等教育機構)研修で学んだケースメソッド教材作成法をJICA島嶼保健医療政策研修コースの講義に適用し、途上国の研修生より好評を得た。 (5)学会発表 今年度の研究成果として沖縄県公衆衛生学会にて「60年代の沖縄の保健医療政策と保健所とその役割」と「復帰後の八重山諸島における離島診療所の医療人材配置の変遷分析」の2演題を発表した。
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