研究課題/領域番号 |
12792006
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研究機関 | 津山工業高等専門学校 |
研究代表者 |
大西 輝尚 津山工業高等専門学校, 情報工学科, 助教授 (80043727)
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研究分担者 |
岡田 正 津山工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (90099846)
大重 広明 津山工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (90029158)
大森 晋爾 津山工業高等専門学校, 校長 (10032872)
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キーワード | テレキューブデータ / 身体保持装置 / 排泄処理装置 / 福祉エージェント / 社会との係り / 計算組織理論 / 各種状態のフィードバック / 通信システム |
研究概要 |
1.マルチメディアサービスシステムを構築して3種類のデータの遠隔への転送(テレキューブデータ)がLAN上で行えるようにした。なを、音、画像、動作の各データを統一的に処理するという概念で音データは0.5秒間の1025個、画像データは320×240の画素、動作データは288個の関節に関するデータとして統一した。 2.通信システムに関しては、老人ホーム等からの生のデータをサーバで採取するために光ケーブルを使用したグローバルなLAN接続を採用した。 3.ボディスーツとしての機能を持つ身体保持装置の股サポータに排泄処理装置を組み込み、移動中の排泄処理が可能なシステムを開発した。なを、排泄処理装置には小便用ポケットと大便用ポケットを設けておき、それぞれに吸収・付着用材を入れて小便と大便を別々に処理する。また、臭いに対しての配慮として消臭剤の効果を計測して消臭性能を改善した。 4.これまでに開発している福祉機械をエージェントシステム化するために、文字・音声等による簡易な情報の操作ができるように配慮するとともに、計算組織理論に基づいて社会との係わりを総合的に処理できるシステムの検討を行った。つまり、福祉として必要なデータを計算機で統一的にフィードバックすることによって各種支援を容易にする方法の確立を目指している。 5.企業との連携に関しては、通常の連携研究に加えて、津山市が主催した「2001夢と技術の産業展」に、寝たきりの人が使用する「ホイスト装置」を出展して、多くの企業からの意見を聴取した。また、岡山県産業振興財団が主催した大学・高専等の「研究室公開」に参加して、数社の企業と研究中のテーマに関する検討を行った。
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