研究課題/領域番号 |
12794002
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研究種目 |
地域連携推進研究費
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
田辺 賢二 鳥取大学, 農学部, 教授 (40032106)
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研究分担者 |
尾谷 浩 鳥取大学, 農学部, 教授 (50032305)
板井 章浩 鳥取大学, 農学部, 助教授 (10252876)
田村 文男 鳥取大学, 農学部, 教授 (50217197)
田平 弘基 鳥取県園芸試験場, 生物工学研究室, 室長(研究職)
児玉 基一朗 鳥取大学, 農学部, 講師 (00183343)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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キーワード | 貯蔵性 / 自家和合性 / 黒班病抵抗性 / 黒星病抵抗性 / 遺伝子診断法 / エチレン |
研究概要 |
当該研究期間中に、鳥取大学研究グループは、自家和合性、黒斑病抵抗性かつ高品質を有する'秋栄'、'端秋'の育成に成功し、さらに早生で黒斑病抵抗性かつ高品質の'真寿'の育成に成功した。これらの品種はすでに品種登録を済ませ、現在栽培現場に普及している。特に'秋栄'は栽培面積が40haまで増え、今後ますます増殖が期待される品種となっている。本研究ではさらにこれらの品種を育種母本としてチュウゴクナシ品種や黒星病抵抗性を有する'巾着'との交雑を行い、黒星病抵抗性を有する新品種の育成に取り組んでいる。また、ニホンナシ果実の貯蔵性は、果実のエチレン生成量と密接に関わっている。果実のエチレン生成に関わる遺伝子の解析より、ニホンナシ果実の貯蔵性に関する遺伝子診断法の開発に成功した。これにより貯蔵性の良い品種を効率的に育成することが可能になった。黒斑病抵抗性に関して、黒斑病菌の放出するAK毒素の受容体タンパク質をニホンナシ葉において探索を行い、候補となる2つのタンパク質を同定した。現在、このタンパク質の1次構造の決定を行い、AK毒素の受容体タンパク質の遺伝子単離に向けて、研究を行っている。鳥取県園芸試験場研究グループにおいても、自家和合性に関する簡便な遺伝子診断法を開発に成功した。これにより人工受粉の要らない新品種の育成が可能になった。
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