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2000 年度 実績報告書

「地域型組織移植バンクネットワークに関する研究」

研究課題

研究課題/領域番号 12794014
研究機関東京大学

研究代表者

高本 眞一  東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (60137833)

研究分担者 安田 慶秀  北海道大学, 医学部, 教授 (60125359)
田所 憲治  東京都西赤十字血液センター, 所長(研究職)
十字 猛夫  日本赤十字社中央血液センター, 所長(研究職) (20009997)
上田 裕一  名古屋大学, 医学部, 教授 (80314011)
田林 晄一  東北大学, 医学部, 教授 (90142942)
キーワード同種組織 / 凍結保存 / 組織移植 / 組織バンク / ネットワーク
研究概要

1.同種組織採取ネットワークの設立
研究協力施設を中心として同種組織採取ネットワークを設立した。メンバーは、北海道大学、東北大学、岩手医科大学、秋田大学、埼玉医科大学、東京大学、名古屋大学、日赤中央血液センターである。これらの施設に、同種組織のドナーが現れた際組織採取に出動できるようソフト面ハード面の体制確立を要請し、実現された。
2.同種組織の採取・保存
東京大学組織バンクを中心に、皮膚を中心とした杏林大学組織バンクチームと密接な連携をとりながら、ドナー情報の獲得につとめた。その結果、組織提供のドナー数はこの1年間で14例に上り、2年前の5例、1年前の7例に比し飛躍的に増大し本年も2ヶ月間で既に5例とドナー数は増加し続けている。
3.同種組織の使用・搬送
現在までに計18例の凍結保存同種組織を使用した。内訳は、大動脈弁7例、肺動脈弁3例、下大・腸骨静脈3例、下行大動脈2例、大腿動脈2例、上大静脈1例である。いずれも組織損傷無く凍結保存状況は良好であった。これら使用組織は主として東大組織バンクに所属する施設(心臓外科、肝臓外科)で使用されたが、18例の内8例は東大以外の5施設にシッピングしたものである。適応疾患は、感染性心内膜炎、感染性仮性動脈瘤、自己肺動脈移植術(Ross手術)が主なものであった。成績は、凍結保存同種組織に起因した死亡はなく、代用組織として(特に感染症例や先天性心疾患において)人工材料では得られない良好な結果が得られた。
4.Wet Labの開催
組織採取の実際の手順を学んでもらうために、各施設の実務者の医師に東大に集まっていただき、豚心臓を用いて心臓弁の摘出とトリミング、解凍の実際を各自に実習形式で研修してもらった。この1年間で2回開催し、参加者の組織採取の技術が向上した。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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