研究課題/領域番号 |
12794017
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
皆川 知紀 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40001903)
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研究分担者 |
古屋 宏二 北海道立衛生研究所, 疫学部, 科長(研究職)
佐藤 直樹 北海道大学, 医学部・付属病院, 助教授 (70205946)
佐藤 雄一郎 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助手 (00291229)
田村 正秀 北海道立衛生研究所, 所長(研究職)
藤堂 省 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60136463)
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キーワード | エキノコックス症 / サイトカイン療法 / ミサイル療法 / 血清診断法 / ELISA / 海外血清疫学調査 |
研究概要 |
1)エキノコックス症の非特異的、特異的免疫療法の確立 マウス、ラットを用いたエキノコックス感染系を樹立して、アルベンダゾール単独治療(A)、サイトカイン単独治療(B)、単クローン抗体単独治療(C)の効果を比較検討し、それぞれの単独療法の工夫と併用療法の工夫の一日も早い実現のためにP3レベルの感染実験室の整備を急いで来たが、昨年6月に出された営繕工事への補助申請が昨年12月になり不採択が通知され、工事が大幅に遅れた。しかし篤志家の協力により年度内に全て完了し、4月から上記実験がスタート出来ることになった。この営繕工事のために多額の奨学寄付金をお願いすることになった。(C)の単クローン抗体作成が進行中である。 2)エキノコックス症の血清診断法の精度向上と海外疫学調査 北海道で実施されている住民一次検診としてのELISAによる血清診断法で改善されなければないのは、使用される抗原の精度管理にあった。粗抗原としてのC抗原から精製抗原と遺伝子合成抗原への変換である。しかも簡便で安価である必要がある。現在既に市販されているキット(Em2plus),学会発表されているEm18抗原を用いたキットとの比較検討を北海道エキノコックス症の原点と考えられて来たロシアサハリン州をフィールドとして本年と明年の7月に海外学術調査を兼ねて実施することになった。
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