研究課題/領域番号 |
12800016
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研究種目 |
特別研究促進費
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
永田 俊 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (40183892)
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研究分担者 |
小池 勲夫 東京大学, 海洋研究所, 教授 (30107453)
鈴木 聡 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 教授 (90196816)
田上 英一郎 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (50133129)
小川 浩史 東京大学, 海洋研究所, 助手 (50260518)
小暮 一啓 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (10161895)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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キーワード | 生物複雑性 / 水圏物質循環 / 微生物 / コロイド / 地球環境 / 海洋生態系 / 炭素循環 / 有機物 |
研究概要 |
本研究の趣旨は、米国側が提唱した新たな研究領域に関し、今後の日米協力の可能性を探ることにあった。すなわち、米国側が、多くの学問領域を統合し、地球環境の複雑性理解に向けた「生物複雑性(Biocomplexity)」を米国国立科学財団(NSF)の重要なイニシアティブとして提唱したことに対して、米日2001会計年度における同イニシアティブによる採択課題との共同研究を実施することとしたものである。 本研究は、1)事務・行政の側から政策的な面での学際的な地球環境研究に関する日米共同研究推進の可能性に関する調査を行うこと、2)米国側の「生物複雑性」研究チームとの学術的な共同研究体制作りの可能性を検討すること、というふたつの任務の遂行を目的として実施された。政策面では、Biocomplexity計画推進の中心を担う、NSFのライネン地球科学局長らとの会見を行い、米国側の研究体制に関する情報を得ると共に、また、日米共同研究の枠組みに関する意見交換を行った。国内的には、日米科学技術協力協定の枠組みのなかで、「生物複雑性」関連研究を推進していく可能性を探る目的で、すでに日米科学技術協力協定傘下のプログラムとして推進されている課題の政策・学術担当者との意見交換・調査を実施した。学術面では、地球環境研究のうちで重点課題とされている、海洋炭素循環にかかわる生態複雑系研究の今後の研究課題と研究体制作りについて研究を実施した。そのもっとも大きな成果は、NSF-Biocomplexity研究計画のひとつであるワシントン大学の研究グループを中心とした研究チームとの共同で、2001年11月に学術的な国際シンポジウム(大津市)を開催し、学術的な意味での生物複雑性関連地球環境研究推進のひとつの方向性に関する議論を深めた点である。
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