研究分担者 |
岡崎 浩子 千葉県立中央博物館, 地学研究部, 上席研究員 (10250135)
平山 廉 帝京平成大学, 情報学部, 助教授 (00238396)
藪本 美孝 北九州市立自然史, 歴史博物館, 主査・学芸員 (80359471)
松岡 廣繁 京都大学, 理学部, 助手 (00324608)
伊佐治 鎮司 千葉県立中央博物館, 地学研究部, 研究員 (40280747)
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研究概要 |
本研究のこれまでの成果の公開,中国など他地域との比較から今後の展開を検討すべく,北九州市立自然史・歴史博物館で9月1日と2日にシンポジウム「東アジアの白亜紀前期陸生古生物相と古生態」を開催した。中国より3名,米国より1名,スペインより1名,イギリスより1名の講演者を招聘した.シンポジウムに先立ち,8月31日に講演会「恐竜時代の生き物たち スペイン、白亜紀熱帯の湖」を開催し,北九州市立自然史・歴史博物館のミュージアムスクールの参加者に特別講義,質疑応答などを行った.ミュージアムスクールでは,石川県白峰村の手取層群桑島層の岩石から,実際に化石を探し,岩石から化石を剖出する体験教室を実施した.北九州市立自然史・歴史博物館において,9月19日から10月13日まで,本研究グループが企画した,特別展「恐竜時代の生き物たち」を開催し,12828人の特別展入館者があった.また,フィールドワークでは,石川県白峰村に分布する北谷層において、保存状態の良い介形虫化石を産出する泥岩層を発見した。この泥岩層からは、車軸藻化石も産出する他、微小巻貝化石も確認できた。生層序の解析において、たいへん期待できる発見である。また,時代や環境の異なるいくつかの河川堆積システム(下部白亜系手取層群,更新統下総層群,下部白亜系Wonthaggi層(オーストラリア))の比較を行い,含有化石層形成のプロセスや条件を考察することが出来た.
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