電磁場環境における酵母のmRNA発現パターンの変動の解析 細胞は環境に適応するため、外界からの刺激に対し特定の遺伝子産物の発現調節をおこなっている。温度刺激に対し発現量が急激に上昇するヒートショック蛋白質はそのよい例である。電離放射線に対しても同様の反応がみられる。酵母マイクロアレイを用いて0.4Tの磁界に3時間曝磁したものと否曝磁の対照群からmRNAを分離してハイブリダイゼーションを行い解析し比較したところヒートショック遺伝子群およびRNA代謝に関連する遺伝子群の発現量に変化が認められた。そこで、現在これらの遺伝子群について変動電磁界によるmRNA変動を詳細に解析している。
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