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2002 年度 実績報告書

表面抵抗を持つ有孔電磁シールド材の電磁波遮蔽に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12831005
研究機関九州大学

研究代表者

吉富 邦明  九州大学, システム情報科学研究院, 助教授 (30150501)

キーワード電磁遮蔽 / 表面インピーダンス / 電波吸収体 / 鉄筋コンクリート / 商用周波数磁界
研究概要

表面抵抗を持つグランド板はインピーダンス板としてモデル化できる。平成14年度は、導波管の開口を有する損失性スクリーンによる電磁波散乱を解析と実験により検討した。また、応用として、鉄筋コンクリート壁による商用周波数磁界の遮蔽を解析と実験により検討した。
まず、損失性スクリーンの表面における境界条件を満足するグリーン関数を導出した。このグリーン関数を用いて長方形開口を有するインピーダンススクリーンの散乱を解析し、反射係数、透過係数の解析界を得た。損失性スクリーンとして薄い電波吸収体を金属板に貼り、2GHz帯周波数を用いて、実験を行った。その結果、スクリーンに電波吸収体を貼って損失を増すと、共振周波数よりも高い周波数においては遮蔽効果は増大するが、共振周波数よりも低い周波数においては遮蔽効果が低下することが理論と実験により判明した。
鉄筋コンクリート壁による商用周波数磁界の遮蔽においては、鉄筋コンクリートを厚さのない損失製スクリーンとみなして遮蔽係数を実測から求め、配線電流と遮蔽係数から建物内の磁界分布を解析した。解析結果は実測値とよく一致した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] K.Yoshitomi: "Radiation from a slot aperture in a lossy ground plane"Telecommunications and Radio Engineering. 49. 85-92 (2002)

  • [文献書誌] 吉富邦明: "居住環境の商用周波数磁界の測定と低減対策"電子情報通信学会論文誌B. J85-B. 538-546 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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