研究概要 |
脳卒中のリハビリテーションは、急性期より全身状態の管理下に、発病初日より開始する事が肝要な事を提唱してきた(江藤文夫:神経疾患のリハビリテーション、南山堂、東京,1997)。リハビリテーションを怠ると脳卒中の二次的合併症で廃用症候群を呈することがあり、機能回復が困難となる(大津留泉、江藤文夫:廃用症候群、Geriat.Med.36(6):881-885,1998)。最近、脳卒中に対する機能評価となる指標が考案されてきた。しかし、高次脳機能障害は診断・評価も一定した見解がない状況である。我々は、高次脳機能障害の既知の心理テストバッテリーでの追跡調査で出現頻度、経過、回復を報告した(江藤文夫、他:高次脳機能障害のリハビリテーション脳血管障害-出現頻度、経過、回復。J.Clin.Rehbil.別冊(4):92-96,1995)。また、脳卒中の運動麻痺の評価を提唱した(I.Ohtsuru,F.Eto,et al:Reliability of HMBT,2^<nd> World Congress in Neurological Rehabilitation,April14-17,1999,Tronto,Ontario)。その妥当性と有用性も発表した(大津留泉ら:中枢性運動麻痺の評価法の妥当性の検討、第37回日本リハビリテーション医学会、6月22日〜24日、2000年、東京)。
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