研究概要 |
本年(平成12年)度は3年間にわたる研究期間の初年度に当たり、まず 1,粘弾性測定により小関節における関節拘縮の程度を測定するシステムを構築した。加振器とインピーダンスヘッドからなる装置に信号ジェネレーターと制御ソフトを組み込んだパソコンから振動を加え、生じた振動応答をFFTアナライザを介して分析を行うものである。ただし加振器との間にアンプを必要としたり、固定ジグを追加したりと、問題点を生じている。 2,ラット膝拘縮モデル(大腿骨・下腿骨を皮下に縫縮し、膝関節の屈曲拘縮を作製)を用い、ある時期から縫縮糸を外し、拘縮改善がどのように進行するかを検討している。経時的に膝を含む大腿骨と下腿骨を一塊として摘出し、拘縮角度を計測、次いで力学的解析として粘弾性測定装置(機械技術研究所に保有済み)による強制振動応答を行って、実験群と対照群を比較している。 3,ここ2年間行ったラットの年齢と骨塩量、骨梁構造との関連に関する解析を発表した。関心領域での骨密度の計測解析をDEXA式骨塩定量装置(保有、済み)とpQCT(機械技術研究所に設置済み)を対比して検討している。 4,平成13年1月1日付で国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所へ異動したため、13年度以降は、これまで通りの実験を続けるのは困難な見込み。
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