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2001 年度 実績報告書

慢性痛モデルにおける温熱・寒冷療法の血流動態に対する効果

研究課題

研究課題/領域番号 12832023
研究機関名古屋大学

研究代表者

肥田 朋子  名古屋大学, 医学部, 助手 (20223050)

研究分担者 猪田 邦雄  名古屋大学, 医学部, 教授 (10115529)
水村 和枝  名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (00109349)
キーワードアジュバント炎症 / 血流 / 腰部交感神経刺激 / サブスタンスP / 疼痛 / 足容積 / 温熱刺激
研究概要

昨年度までの研究で、慢性痛モデルであるアジュバント炎症(AI)ラットにおける交感神経興奮による異常な血流増加反応に、カテコールアミンとサブスタンスP(SP)が関与している可能性が示唆された。しかし、現在までSPは交感神経節細胞(SG)に含有されているという報告はない。今年度は、病態時に交感神経節細胞にSPが新たに発現しているかどうかを、免疫組織染色で確かめた。その結果、後根神経節細胞には当然のことながらSP含有細胞が確認された。SG細胞では、コルヒチン前処置により、SP含有細胞が確認されたが、コントロールラットでも同様に確認され、染色された細胞の数を現在計測している段階である。
一方、最終目的である慢性痛モデルに温熱療法や寒冷療法を施行し、血流動態、足部の腫脹、疼痛刺激に対する行動に与える影響を探る実験も並行して行った。AIラットは、起炎剤投与約2週間後に炎症が発現するので、炎症発現が確認されたところで、温熱もしくは寒冷刺激を開始し、刺激終了24時間後に、疼痛刺激に対する行動と足部容積を評価した。温熱刺激は40℃の湯に足部から遠位を20分浸すこととし、2週間、毎日行った。寒冷刺激は5℃の庫内に30分入れる方法で、3週間、毎日行った。温熱刺激終了24時間後では足部容積や疼痛閾値は影響を受けなかったが、刺激終了直後の影響については今後調べる必要がある。寒冷刺激開始約2週間後から、疼痛閾値は低下し、足部容積は増加した。このことは、今回与えた寒冷刺激は、疼痛や浮腫に悪影響を及ぼすものであった。これらの実験終了後のAIラット4匹を用いて、温熱および寒冷刺激による血流変化を観察したところ、起炎剤投与側の足底皮膚血流は、温熱刺激に対する反応性が悪い傾向にあった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kazue MIZUMURA, Takao KUMAZAWA: "Thermotherapy for Neoplasia, Inflammation, and Pain"Springer-Verlag Tokyo (M. Kosaka, T. Sugahara, K. L. Shmidt, E. Simon Eds.). 550 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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