研究課題/領域番号 |
12832045
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研究機関 | 東北文化学園大学 |
研究代表者 |
園田 啓示 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 助教授 (30316426)
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研究分担者 |
森山 早苗 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 教授 (90100148)
長崎 浩 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 教授 (30133961)
浅井 憲義 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (20265739)
佐直 信彦 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 教授 (50004974)
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キーワード | 重度四肢麻痺者 / 上肢装具 / 電動化 |
研究概要 |
Portable Spring Balancer (PSB)はスプリングの張力により重度四肢麻痺者の上肢筋力の低下を補助し、食事や書字等の机上動作を容易にする腕保持用装置として活用されている。PSBによる上肢挙上補助量の調整は従来手動ハンドルによって行われていた。 本研究の目的は、スプリングの張力調整を電動化することで、上肢挙上の補助量を障害者自らが調整できるようにし、机上動作の自立を計ることである。 平成12年度は電動式PSB-1号機を試作した。本機は本体、スイッチ・センサー部、バッテリー・電源部に大別できる。本体は支柱、上肢を支える近位アーム、遠位アーム、および前腕部を通すカフからなり、近位アームは支柱に取り付けてある。支柱にはスプリング張力調整用の電動モータを内蔵し、モータの駆動は重度四肢麻痺者の残存機能に見合ったスイッチ・センサーを用いることで可能にした。その成果として以下の点を確認した。1.重度四肢麻痺者の残存機能に応じたスイッチ・センサーを用意することで、上肢挙上に必要な補助量を使用者自らが調整可能であり、疲労した場合、直ちに上肢を下げ、休息をとることができる。2.食事、キーボード操作など机上動作の内容に応じた補助量の設定を自ら行うことが可能となり、活動種目の拡大につながる。3.介助者も容易に張力を調整できる。 平成13年度は前年度作製した電動式PSB-1号機の小型・軽量化を目標とし、PSB-2号機を試作した。1号機と比較し2号機の本体支柱部の径はφ60mmからφ35mm、本体重量は4kgから1.6kgとなった。合わせて、電源部の小型化を図り、バッテリーを廃止した。一今後、スイッチの種類と入力方法の検討、動作時のフィードバック等、操作性の向上を図ることが課題である。
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