冠動脈バイパス術(CABG)後患者を対象にして、運動療法を主体とした包括的心臓リハビリテーションを約2週間実施し、短期的なインスリン抵抗性改善効果について評価した。 次の項目が結論として導かれた。 1)インスリン抵抗性指標として臨床現場で可能な検査は75gOGTTにおける120分での血糖値ならびにインスリン値である。 2)高インスリン血症を認める症例は、若年で血中中性脂肪が高値かつBMI(体格指数)が大の傾向にある。 3)入院中の包括的心リハビリテーションにより、高インスリン血症は改善傾向を示すものの十分ではなく、退院後の外来回復期リハビリテーションが重要と思われる。 4)入院中における心臓リハビリテーションの運動強度はAT(anaerobic threshold)レベルが安全かつ有用と考えられた。 5)血糖値改善と入院中の身体活動量は有意な相関を認めたことから、自転車エルゴメータートレーニング以外にも積極的に歩行を心がける必要がある。
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