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2000 年度 実績報告書

地域高齢者のための「易転倒性」評価法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 12832062
研究機関金沢医科大学

研究代表者

釣谷 伊希子  金沢医科大学, 医学部, 講師 (30159040)

研究分担者 田村 暢熙  金沢医科大学, 医学部, 助教授 (40131023)
本多 隆文  金沢医科大学, 医学部, 講師 (60097441)
石崎 昌夫  金沢医科大学, 医学部, 助教授 (10184516)
山口 昌夫  金沢医科大学, 医学部, 教授 (60135093)
キーワード地域高齢者 / 転倒 / 身体的ADL / バランス力
研究概要

初年度は、横断的観察から地域高齢者の転倒状況とそれに関連する要因について検討した。
1.対象は、調査の呼びかけに同意して地域公民館に出向いた住民60〜79才の男134名、女250名とした。
2.聞き取りによる過去1年間の転倒歴がある転倒者は、男20名(14.9%)、女54名(21.6%)と女性の方が多く、複数回転倒者(男4名、女13名)も女性に多くみられ、60代より70代でより転倒していた。転倒者74名より得られた、のべ87件の転倒の状況は、転倒場所については屋外(男95.5%、女52.3%)がもっとも多く、次いで、屋内-自宅(男4.5%、女33.8%)、屋内-自宅外(男0%、女13.8%)であった。転倒のきっかけは、屋外については「すべった」(男23.8%、女47.1%)、「つまずいた」(男42.9%、女29.4%)が多く占め、女性の自宅では「つまずいた」(40.9%)の他「ふらついた」「踏み外した」などがみられた。転倒後の受傷は、転倒87件中51件でみられ、打ち身や打撲ほか骨折が5件(女5名)発生していた。
3.転倒者の身体的ADL(activities of daily living)は、1回転倒者では転倒しない者と同様に7〜8割が歩行や階段昇降に困難を感じていなかったが、複数回転倒者では17名中9名がそれらに困難を感じ、3名が歩行補助具を使用していた。脚力の指標となる歩行や椅子立ち座りの速度は、転倒者で有意に低く、性、年令を補正後も転倒者に有意な低下が認められた。バランス不良者(開眼片足立ち時間<10秒)の割合も性や年令を補正後、転倒者で多い傾向がみられた。また男女とも転倒者では普段からつまずく傾向を自覚している者の割合が有意に高く、女性では、脳血管障害の治療または既往の割合が転倒者で有意に高かった。散歩や定期的な運動習慣を持つ者の割合は、転倒者と転倒しない者の間に有意差がみられなかった。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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