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2001 年度 実績報告書

老人性難聴の自覚意識の評価法の開発とリハビリテーションに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12832067
研究機関上智大学

研究代表者

進藤 美津子  上智大学, 外国語学部, 教授 (40082177)

研究分担者 山崎 和子  広島県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (30280209)
キーワード老人性難聴 / 自覚意識 / 高齢者の聴こえ / 発話速度 / 雑音環境 / アンケート調査
研究概要

本年度は、昨年に引き続き、次の研究を行った。
1.「老人性難聴の自覚意識調査」の実施および評価法の作成
1)研究目的:平成12年度の実績をもとに老人性難聴の自覚意識調査を実施し、評価法を作成する。
2)研究方法:(1)老人性難聴の自覚意識調査アンケート〈60歳以上の高齢者用とその家族用)を作成する。(2)60歳以上の高齢者およびその家族の方に上記のアンケートを実施する。(3)アンケート結果を分析・整理し、老人性難聴の自覚意識評価法を作成する。(4)アンケート結果をもとに、老人生難聴への配慮について提案する。
3〉研究結果:(1)22項目からなる老人性難聴の自覚意識調査アンケート〈60歳以上の高齢者用とその家族用)を作成し、60歳以上の高齢者58名(60歳台22名、70歳台26名、80歳10名;男性24名、女性34名)、それぞれの家族58名、計116名に実施した。(2)年代別の聴こえについては、60歳台〈約2割)、70歳台(約3割)と比較して80歳台〈約7割)の高齢者の難聴の自覚意識が高かった。(3)アンケート項目では、「早口で話されると分からない〈59%)」、「周囲がうるさいと内容が聞き取れない(53%)」、「体温計の音など小さな音に気づきにくい〈49%)」、「二人以上の人が話していると聞き取れない〈48%)」、「人に話し掛けられると聞きなおす(48%)」などの項目の自覚意識が高かった。
4〉考察:高齢者および家族の方による「高齢者の日常の聞こえ方」の調査により、話し手の側の要因として、発話速度、音量、発音の明瞭さ、雑音環境など、聞き手の側では年齢の要因などが、高齢者の聴き取りに関与していることが示唆された。高齢者の聴き取りにくい要因をできるだけ除去したコミュニケーションへの配慮が不可欠と思われる。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2012-10-31  

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