研究概要 |
今年度は以下の活動を行った. 1.全体研究会の開催。代表者と分担者に加え,研究協力者も参加した会を3回実施した。場所はすべて東洋大学において第1回は2001年4月8日,出席者17名,第2回は2001年6月10日,出席者16名,第3回は2000年10月7日,出席者11名であった。 2.オーストラリアの研究協力者,Dr. Guy Mastersを呼んで日豪比較調査で使う質問紙の項目検討を行った。引き続いてオーストラリア側とのメールでのやり取りを交えながら日本側が一般市民用の調査票を完成しオーストラリア側との合意に達した。 3.この一般調査は3月に両国において郵送法により実施された。完全な分析は次年度に継続して行う。 4.事例調査A.保護観察や少年審判の場における対話方式の少年処遇の試みが行われた。この結果の一部は平成13年度の犯罪社会学会において研究協力者により発表された。 5.小集団面接調査。アメリカのFGC紹介の日本版ビデオをガーディアンエンジェルスの街頭ワーカーに集団視聴させて各種の意見を採取した。少年院教官・生徒に対するこの種の調査を次年度に行う。 6.研究分担者,研究協力者が手分けして海外で開催された年次大会,シンポジウムウムに参加し,加えて各地のFGCプログラムを観察し,資料を収集し,実務家や研究者との交流を通して被害者,加害少年,家族等の相互対話方式について理解を深めた。
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