研究課題/領域番号 |
12837006
|
研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
星野 周弘 帝京大学, 文学部, 教授 (50297115)
|
研究分担者 |
田村 雅幸 科学警察研究所, 防犯少年部, 部長
矢島 正見 中央大学, 文学部, 教授 (60146959)
麦島 文夫 帝京大学, 文学部, 教授 (80200236)
原田 豊 科学警察研究所, 犯罪予防研究室, 室長
野田 陽子 淑徳大学, 社会学部, 教授 (30175525)
|
キーワード | 非行 / ライフコース / 縦断的調査 / リスクファクター / 非行経歴 |
研究概要 |
本年度は、米国司法省の全米刑事司法文献サービス(NCJRS)の文献アブストラクト、Lipsey and Derzon(1998)による暴力的非行に関する既存研究のメタ・アナリシス、わが国における非行経歴の分析などの既存研究をレビューし、先行研究から得られた非行のリスクファクターに関する知見を整理した。また、欧米における「発達犯罪学(Developmental Criminology)」やライフコース研究に関する最新文献を入手し、J.H.Laubらによる非行の「終息(Desistance)」過程の分析や、D.Huizinga・K.Schumannらによる学校生活から職業生活への移行に関する国際比較研究などで用いられた分析枠組みや調査手法のわが国への適用可能性を検討した。 これらの予備的調査・検討に基づき、来年度実施予定の調査の基本設計と、調査票に盛り込むべき項目の候補選定を行った。あわせて関係機関に対する調査協力の打診を行い、来年度の調査実施についての見通しを得た。現在、具体的な調査対象地・調査時期に関する打ち合わせを進めている。 並行して、今日のわが国の歴史的・社会的文脈に関するマクロレベルの社会指標の収集を開始し、労働省による新規学卒者の就職離職状況に関する資料、総務庁による国勢調査の小地域集計データなどを入手するとともに、警察庁による非行統計の過去40年間の推移の分析により、今日のわが国の非行情勢の特徴などを検討した。
|