研究課題/領域番号 |
12837006
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
星野 周弘 帝京大学, 文学部, 教授 (50297115)
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研究分担者 |
原田 豊 科学警察研究所, 犯罪予防研究室, 室長
野田 陽子 淑徳大学, 社会学部, 教授 (30175525)
矢島 正見 中央大学, 文学部, 教授 (60146959)
米里 誠司 科学警察研究所, 補導研究室, 主任研究官
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キーワード | 非行 / ライフコース / 縦断的調査 / リスクファクター / 非行経歴 |
研究概要 |
本年度は、Multi-Health Systems(MHS)による犯罪者処遇計画・配置用の総合リスク/ニーズ評価用調査票である"Level of Service Inventory"、ワシントン大学のJ.David Hawkinsらによる非行研究"Communities That Care(CTC)"で用いられた少年調査用の調査票などを取り寄せ、リスク/プロテクティブファクタの観点に立つ調査票の設計や具体的な質問文の文言などを検討した。並行して、わが国の既存調査の質問文例を収集し、上記の資料の検討結果を参考に、今日のわが国における少年非行のリスク/プロテクティブファクタとして重要だと考えられるものを選出し、領域別に整理した。 以上の作業を踏まえ、調査対象として選んだケース(非行少年)とコントロール(一般少年)とを対比する「ケースコントロール」型調査のための調査票を作成した。調査対象者は、刑事責任年齢に達する時期である中学2年生とし、東京都と大阪府において、非行をして警察に補導された少年(ケース)と公立中学校に在学中の少年(コントロール)とに対し、上記の手順で作成した同一の調査票を用いて調査を実施した。調査実施時期は、平成14年1月〜3月の間である。また、これと並行して、今日のわが国の少年を取り巻く社会環境に関するマクロレベルのデータの収集を進め、過去の関連研究などの実施時点と比較検討した。
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