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2000 年度 実績報告書

還元的TCAサイクルによる炭酸ガス有機資源化のための基盤研究

研究課題

研究課題/領域番号 12839002
研究機関東京大学

研究代表者

石井 正治  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (30193262)

キーワード還元的TCAサイクル / Pyruvate:ferredoxin oxidoreductase / 2-Oxoglutarate:ferredoxin oxidoreductas
研究概要

還元的TCAサイクルの機能性が証明されており、生化学的にかなりの知見が蓄積している好熱性水素細菌Hydrogenobacter thermophilusを用いて、本年度は以下の実験結果を得た。
1.Pyruvate:ferredoxin oxidoreductase(POR)の大量発現:H.thermophilusのPOR遺伝子(porDABG)の恐らく同じオペロンにFdx(フェレドキシン)様配列がporDの上流に見出されていた。PORはもともと4つのサブユニットからなるとされていたが、5つのサブユニットからなる可能性も考慮し、Fdx-porDABG、porDABG等のコンストラクトを作製し、大量発現の後、活性を評価した。確定的な結論はまだ得られていないが、現時点では5サブユニットを支持する結果を得ている。なお、本実験過程で、PORが翻訳後のオリゴメライゼーションの実験材料に最適であることも判明した。
2.2-Oxoglutarate:ferredoxin oxidoreductase(OGOR)遺伝子のクローニング:H.thermophilusのOGOR遺伝子をクローニングし、その配列を決定した。本遺伝子はgorAB-orf34なる構造を有していた。興味深いことに、gorAの上流逆向きにはforDABG-fdx-orf6なる構造を有するFerredoxin-dependennt Oxidoreductaseをコードすると思われる遺伝子が存在していた。両方の遺伝子共に大腸菌における発現に成功しており、gorAB-orf34遺伝子群ではgorABがforDABG-fdx-orf6遺伝子群ではforDABG-fdxが活性発現に必要であった。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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