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2000 年度 実績報告書

微生物のβ-グルカンホスホリラーゼの利用

研究課題

研究課題/領域番号 12839016
研究機関大阪府立大学

研究代表者

川口 剛司  大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 助教授 (70195056)

キーワードセロビオースホスホリラーゼ / セロデキストリンホスホリラーゼ / Clostridium themocellum / expression / セロオリゴ糖
研究概要

1.Clostridium thermocellumのセロビオースホスホリラーゼ(CBPase)の大腸菌における発現
既に取得しているCBPase遺伝子の大腸菌における発現を検討した.CBPase遺伝子全長をpUC118のlacプロモータ下流に連結し,発現ベクターを構築した.種々の大腸菌宿主について検討した結果,E.coli DH5αを宿主とした時に最も高い生産量が得られた,さらに培養条件を検討し,30℃で培養する事によって生産量が増大し,その生産量は130mg/Lであり,C.thermocellumの約30倍の生産性を示した.
2.C.thermocellumのセロデキストリンホスホリラーゼ(CDPase)の大腸菌における発現
CDPase遺伝子についても同様に大腸菌で発現させた.CDPase遺伝子を発現ベクターpTrc99Aのtrcプロモータ下流に連結し,発現ベクターを構築した,宿主としてE.coli JM103を用いたときに最も強い活性が得られ,37℃で培養したときにその生産量は930mg/Lに達し,親株の約440倍の生産性を示した.
3.グルコースアクセプターの検索
CBPaseの逆反応を利用したセロオリゴ糖およびその類縁体,またポリフェノールを中心としたフェノール性水酸基への配糖化の可能性を調べた.その結果,CBPaseはアクセプターとしてグルコース以外にもキシロース等を認識できることが明らかとなったが,その効率は低かった.また,CDPaseは非還元末端がグルコースであれば順次グルコースを付加できることが明らかとなり,還元末端をp-nitro phenyl基などの発色団や蛍光色素で標識したセロオリゴ糖類縁体を合成できることが示された.

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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