| 研究概要 |
本年度は,ネットワーク構造を持つ大規模システムのマクロな安定性の指標を解明することを目指し,次のことを実行した。
(1)生態ネットワークにおいて,情報理論的見地から定義された組織化の指標が,一般のネットワーク構造を持つ大規模(複雑)システムにおいて同様に定義できるかどうかを検討した。
(2)生態ネットワークに対して,組織化の指標が安定性の指標として適切か否かを理論的に考察した。
(3)生態ネットワークにおける安定性の指標を,計算機シミュレーションにより検証した。
(4)本年度に得られた結果を考察し,来年度への橋渡しを行った。
また,上記の研究の実行により,以下の点が明らかとなった。
(1)生態ネットワークにおける組織化の指標が,一般のネットワーク構造を持つ大規模(複雑)システムにおいて同様に定義できることが分かった
(2)生態ネットワークの組織化の指標が,生態ネットワークの安定性の指標としても意味を持つことが明らかになった。
(3)生態ネットワーク構造についての種々の知見が得られた。
|
