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2000 年度 実績報告書

環境保全型海底炭-電力変換に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12875196
研究機関東京大学

研究代表者

大久保 誠介  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (90092155)

研究分担者 秋山 政雄  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (00011172)
福井 勝則  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (70251361)
キーワード炭坑 / 石炭 / 海底 / ガス化 / トンネル掘進機 / ガスタービン / 自動化 / 採掘
研究概要

海底の炭層の大規模開発のための基礎研究を実施した.念頭におくのは,海岸線より100km程度までの炭層で,これを排気ガスを出さず,無人で電力に変えることを検討した.自動化掘進機械により必要な坑道を掘削し,原位置にてガス化をした後ただちにガスタービンにて電力に変え,排気ガスは深海底に固定することが,最終目的であるが,そのため幾つかの新しい検討課題がうまれた.
(1)自動掘削機 現在の海底炭坑は海岸線より10km程度までが普通である.今回狙うのは海岸線より100km程度であり,当然高い掘進速度を要求される.また,地下ガス化のための種々の坑道の掘削をおこなえるような柔軟性,適用範囲の広さを合わせもっていなければならない.さらには,地上からの動力の供給は難しい(かなり能率が悪くコスト高につながる)ので,動力が現地調達できるような機械でなければならない.まとめてみると次のような仕様になった.〇掘進径3mで,日進100m以上の掘進速度を有すること.〇掘削径が可変であること.〇動力が現地で調達できること.〇完全自動化されていること.〇ある程度の自己修復機能を持つこと.本研究では,このような仕様を持つ自動掘削機の製作が可能かどうかをまず,他方面から検討した.いずれの項目もコストの面からは厳しいが,技術的には可能と判明した.今後は,コスト的にも無理のない方式を検討する予定である.
(2)採掘計画・Ground Control 本提案では海底下1000mまでを一応の目標としている.このような条件下で,無人にてできる限り低コストで開発をおこなうには,周到な計画をたてる必要がある.検討事項をまとめると次のようになる.〇開発手順 〇坑道の維持・管理 〇湧水の制御・管理 〇通気の制御.本研究では,これらを勘案して相応しい採掘手順・Ground Controlの青写真を作成する予定であり,本年度は検討の準備のため,各種資料を収集した.

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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