1.三陸沖で採集した天然仔魚約500個体について、耳石日輪から各個体の成長速度を求めた。次に耳石の短径、長径、周長、面積についてのFAが成長速度を表す指標として使えるか否かを検討した。その結果、耳石扁平面の面積と周長のFAが成長速度と有意に対応することが分かった。その結果を基に、耳石を用いたFA測定手順に関する論文を準備している。 2.カタクチイワシ仔魚を4段階の水温、4段階の餌料密度条件下で20日間飼育し、成長速度が異なる仔魚群を作成した。水温、餌料密度、飼育個体密度をストレスとして、これらストレスが耳石のFAにどのような影響を及ぼすかを検討している。 3.ニシン仔魚を3段階の水温、4段階の餌量密度条件下で1ヶ月飼育して、成長速度が異なる仔魚群を作成した。カタクチイワシに準じて、成長速度の指標となるFAを耳石形態パラメタから検索中である。
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