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2000 年度 実績報告書

魚類鰓組織中の殺菌活性物質の構造と機能

研究課題

研究課題/領域番号 12876045
研究機関広島大学

研究代表者

飯島 憲章  広島大学, 生物生産学部, 助教授 (90136143)

研究分担者 中井 敏博  広島大学, 生物生産学部, 助教授 (60164117)
キーワードマダイ / 鰓組織 / 殺菌活性ペプチド
研究概要

本研究においては、マダイ鰓組織より比較的低分子の誘導型殺菌活性ポリペプチドを単離・精製し、それらの化学構造を決定するとことを目的として検討を行った。まず、マダイを供試魚として用い、鰓組織の損傷によって殺菌活性物質が誘導されるか否かを明らかにするために、マダイの鰓組織に損傷を与えた後、2時間,24時間目にそれぞれ5尾ずつ鰓組織を摘出し、未処理のマダイからも同時間に鰓組織を摘出した。各鰓組織の粗抽出液を用い、B.Subtilisに対する殺菌活性を測定した結果、損傷後2時間目の鰓組織の殺菌活性は対照区のそれよりも有意に高いことが判明した。そこで、損傷後2時間目の鰓組織(損傷2時間区)並びに対照2時間区の鰓組織抽出液をTSKgel G2000SWを用いた高速水系ゲル濾過カラムクロマトグラフィーによって分離し、得られた各溶出画分の殺菌活性を比較検討した。その結果、損傷2時間区の溶出時間60分前後の画分の殺菌活性が対照区のそれに比べてかなり高いことが判明した。そこで、この画分を逆相カラムにチャージし、アセトニトリルの直線濃度グラジエントにより分離した後、分画した各ピークの殺菌活性を測定すると共に、SDS-PAGEにより純度を検定し、高速液体クロマトグラフーマススペクトロメーターによりそれらの分子量も測定した。その結果、SDS-PAGEで単一バンドを示し、分子量2800の殺菌活性ペプチドを単離することに成功した。本殺菌活性ペプチドのN末アミノ酸配列については現在検討中である。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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