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2000 年度 実績報告書

新しい走査電顕試料作製法による上皮基底側および上皮内神経に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12877004
研究機関鳥取大学

研究代表者

井上 貴央  鳥取大学, 医学部, 教授 (20116312)

研究分担者 河上 真巳  鳥取大学, 医学部, 助手 (70314581)
海藤 俊行  鳥取大学, 医学部, 助教授 (70268837)
キーワード上皮内神経 / 三次元的構築 / 走査型電子顕微鏡 / ハイドロカーボン膜 / オスミウムコーティシグ
研究概要

本研究の目的は上皮基底面の広範囲観察を行うとともに、上皮内神経とその神経終末の立体構築をSEMを用いて明らかにすることである。本年度は本研究の基礎となる試料作製法の開発を進めるべく、装置の開発に重点をおいた。申請者が着想したハイドロカーボン膜による補強法を確立するため、現有のスパッターコーターにオスミウム容器とエチレンガス導入口を設け、オスミウム金属膜とハイドロカーボン膜をコーティングできるように改良した。また、オスミウムやエチレンのガスに耐えうる特殊オイルを用いたロータリーポンプを装備し、改良器の有する性能を実際の試料でチェックした。その結果、コーティング後はスパッターコーターの試料チャンバーの汚染がひどく、1回ごとに清掃する必要があり、効率的とはいえないが、スパッターされたオスミウム膜は導電性に優れ、またハイドロカーボンの膜は期待通りの強度を有していた。ラットの皮膚や軟口蓋を材料として用い、固定した試料を加温した6N水酸化ナトリウム溶液を用いて基底膜を溶解し、上皮を剥離させ、脱水・乾燥させた後、ハイドロカーボン膜で補強し、さらにアルカリ消化を行って上皮内神経のみの剖出を試みた。上皮の基底細胞と神経線維の剖出には成功したが、神経線維は非常に細く、ハイドロカーボンに接着させて神経線維のみを温存することはきわめて困難な状況であった。神経線維のみを残すような試料作製法は、現時点では完成していないが、基底細胞とともに神経終末が観察できたのでコンピューターに取り込んで三次元画像を作成する試みはほぼ完成した。来年度は引き続き試料作製法を検討するとともに、皮膚、口蓋や気管粘膜の上皮内神経の三次元的形態学を追究していきたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 長武均: "改造形オスミウムコーターとその使用経験"生理学技術研究報告. 23号(発表予定). (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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