研究課題/領域番号 |
12877047
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
大西 克成 徳島大学, 医学部, 教授 (10037400)
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研究分担者 |
中山 治之 徳島大学, 医学部, 助手 (80294669)
片岡 佳子 徳島大学, 医学部, 助手 (40189303)
桑原 知巳 徳島大学, 医学部, 助教授 (60263810)
有持 秀喜 徳島大学, 医学部, 教務員 (30311822)
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キーワード | 機能性腸内菌 / ラクトフェリン産生腸内菌 / ラクトフェリン / Bacteroides uniformis / 発癌抑制 / 細胞障害活性 / YAC-1細胞 / プロバイオティクス |
研究概要 |
昨年度は発癌抑制作用を有するlycopeneおよびlactoferrinをそれぞれ産生する大腸菌およびBacteroides uniformisを作製し腸管に定着させることで、azoxymethane(AOM)で誘発される大腸前癌病変aberrant crypt foci(ACF)の形成が抑制されることを示した。本年度はラクトフェリン産生腸内菌であるBacteroides uniformis TCTK101株を用いて以下の点を明らかにした。 1.ヒト由来ラクトフェリン遺伝子を大腸菌-BacteroidesのシャトルベクターpVAL-1に導入して得られたプラスミドpVLFKを用いてBacteroides uniformis BU1001株を形質転換することでラクトフェリン産生B. uniformis TCTK101株を作製した。900bpのラクトフェリンDNAプローブを用いたノーザンハイブリダイザーションによって2.2kbのラクトフェリンmRNAが合成されていることを確認した。 2.B. uniformis TCTK101株においてラクトフェリンタンパク質は外膜に局在していた。 3.B. uniformis TCTK101株の一夜培養液をF344ラットに飲料水として摂取させたところ、ベクター対照株であるB. uniformis TCTK11株投与群と比べて脾臓単核細胞のYAC-1細胞に対する細胞障害活性が有意に上昇した。
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