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2000 年度 実績報告書

Parkinのアポトーシス抑制機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12877100
研究機関川崎医科大学

研究代表者

砂田 芳秀  川崎医科大学, 医学部, 教授 (00240713)

研究分担者 原 賢治  川崎医科大学, 医学部, 講師 (50198884)
大沢 裕  川崎医科大学, 医学部, 講師 (80246511)
村上 龍文  川崎医科大学, 医学部, 講師
松村 喜一郎  帝京大学, 医学部, 助教授 (50260922)
柴田 明徳  川崎医科大学, 医学部, 助手 (50248209)
キーワード若年性パーキンソン病 / パーキン(parkin) / アポトーシス
研究概要

parkinは常染色体劣性若年性パーキンソン症候群(AR-JP)の原因タンパクである。parkinの生理機能の解明はパーキンソン病の病態理解、すなわち黒質ドーパミンニューロンの選択的細胞死の分子メカニズムを知る上で重要である。最近、parkinがユビキチンリガーゼ活性を持ち、ユビキチン-プロテアソーム系のタンパク分解にかかわることが示された。われわれは、full-lengthのparkinが神経細胞や筋細胞など寿命の長い細胞に優位に発現し、一方リンパ球など寿命の短い細胞ではexon 3-5を欠くtranscriptが検出されたことから、parkinはアポトーシス抑制タンパクであるとの作業仮説を考え、それを検証しするため、以下の研究を行った。
(1)U937細胞培養系にカンプトテシンを添加しアポトーシスを誘導する系を用いてアポトーシス誘発の前後で、parkinの発現量やtranscriptの種類がどのように変化するかRT-PCRで検討した。その結果、アポトーシス前後でparkinの発現量やsplicingには変化がみられなかった。
(2)BHK細胞にそれぞれ正常なfull-length parkinとexon 3-5欠失parkinを過剰強制発現させてアポトーシスが誘発されるか検討した。両者ともアポトーシスの誘導は観察されなかった。しかし、exon 3-5欠失parkinを発現させた細胞では細胞質内に変異parkinタンパクの凝集塊が形成されるのが観察された。parkin遺伝子変異によるloss of functionがParkinson病発症に関与することから、今後はparkinのアンチセンスノックアウトによりアポトーシスが誘発されるか培養細胞系を用いて検討する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Masaki,T. et al.: "Expression of dystroglycan and laminin-2 in peripheral nerve under axonal degeneration and regeneration"Acta Neuropathol.. 99・3. 289-295 (2000)

  • [文献書誌] Sunada,Y. et al.: "Transgenic mice expressing mutant caveolin-3 show severe myopathy associated with increased nNOS activity"Hum.Mol.Genet.. 10・3. 173-178 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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