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2001 年度 実績報告書

「タッチスクリーン式電子シャウカステン」の構築

研究課題

研究課題/領域番号 12877143
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

伊藤 雅人  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (20244569)

研究分担者 伴野 辰雄  名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (50117850)
宮川 英男  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (00315889)
キーワードタッチスクリーン / 液晶ディスプレイ / シャウカステン / DICOM画像閲覧 / コントラストカーブ
研究概要

1.現在のDICOM画像閲覧システムは、主にキーボードを利用しており、画像とキーボード間の視線移動は避けられない。画像診断の際にこうした視線移動は極力少ない方が読影環境としては理想で、これを目標に本研究が始められた。
2.本研究は平成12年度から始められたが、約1年経過した頃に、タッチスクリーン式液晶ディスプレイを搭載したハンドヘルドパソコンが比較的安価に相次いで市販された。こうした普及から前年度報告の通り、タッチスクリーン式液晶ディスプレイの基本的な性能評価はもはや本研究の対象ではなく、むしろ市販機を用いた認識ソフトウェアの部分の評価ならびに追加・修正が主眼点となった。
3.タッチスクリーン式液晶ディスプレイを用いて画像閲覧環境を構築し、その結果を複数の放射線科専門医により評価した。
1)従来のキーボード、マウスインターフェースに比し、観察対象の画像からの視線移動は、はるかに少なく、画像により集中できる。
2)タッチスクリーン方式の問題として「指が接触したという認識」のエラーは少ないが「指が離れた」とする認識にエラーが起こりやすい頃向が見られた。
3)ウィンドウ幅、ウィンドウレベルの調整や、画像レイアウトの変更などにメニューから選択する際にも全てタッチスクリーン方式を試みたが、時間の経過と共に「指の疲労」を訴える者がみられた。単にページング程度ならばタッチスクリーンは問題ないが、複雑な機能を全て指でこなすには、指の疲労を考慮すべきで、他の入力方式との併用が望ましいかと思われた。
4)読影報告書作成に用いる際、現状ではキーボード入力であり、タッチスクリーンとキーボードとの間の「指の移動」が生じてしまい、効率の良い画像供覧→読影システムとは言えなかった。音声認識による文章入力環境も改善、進化しつつあり、こうした環境と組み合わせた上での相互的な利用を今後検討すべきと思われた。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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