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2000 年度 実績報告書

コンディショナルマウスを用いたヒト白血病関連転写因子の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 12877155
研究機関獨協医科大学

研究代表者

三谷 絹子  獨協医科大学, 医学部, 教授 (50251244)

研究分担者 中村 裕一  獨協医科大学, 医学部, 講師 (20227896)
キーワードコンディショナルマウス / AML1 / LCK / Creリコンビナーゼ / トランスジェニックマウス / T細胞
研究概要

胸腺細胞において選択的にAML1を不活化する方法として、Lck-Creトランスジェニックマウスとflox-AML1マウスをかけ合わせる。LckプロモーターはT細胞分化の最も初期から発現するため、このかけ合わせによりT細胞分化の最も初期に,AML 1が不活化されることが期待される。
まず、129/SvマウスゲノムライブラリーからAML1の第5エクソンを含む領域約15kbをクローニングした。制限酵素地図を作製後、第5エクソンの両端とそれに続くネオマイシン耐性遺伝子の端にLox-P配列を挿入したターゲッティングベクターを作製した。ES細胞TT2にエレクトロポレーションにて直線化したターゲッティングベクターを遺伝子導入し、G418によるポジティブ選別を行い、相同組換え体を選別した。さらに、この相同組換え体にpMC1-Creベクターをエレクトロポレーションで導入し、Creリコンビナーゼを一時的に発現させることでLox-P配列を挟む領域を欠失させた。ネオマイシン耐性遺伝子のみを削ったものをI型欠失、第5エクソンとネオマイシン耐性遺伝子を削ったものをII型欠失、第5エクソンのみを削ったものをIII型欠失と称するが、ここではI型欠失組換え体とII型欠失組換え体を選別した。I型及びII型欠失相同組換えES細胞を用いて8細胞期凝集法によるキメラマウスの作製を行い、さらに交配によりI型欠失ヘテロマウス(AML1flox/WT)、II型欠失ヘテロマウス(AML1Δ/WT)を得た。T細胞特異的にAML1の発現を欠失させる為に、I型欠失ヘテロマウス(AML1flox/WT)をLck-Creトランスジェニックマウスと交配させ、AML1flox/WT,Lck-Creマウスを作製した。次にこのマウスとII型欠失ヘテロマウス(AML1Δ/WT)を交配させることで目的とするAML1コンディショナルノックアウトマウス(AML1flox/Δ,Lck-Cre)を得た。この発生工学マウスを解析することで、AML1の胸腺あるいはT細胞における機能が解析できると考えられる。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Mitani,K.: "Nonredundant roles of the elongation factor MEN in postimplantation development."Biochem.Biophys.Res.Comm.. 279. 563-567. (2000)

  • [文献書誌] Ueno,H.: "Association of insulin receptor substrate proteins with bcl-2 and their effects on its phospholylation and antiapoptotic function."Mol Biol Cell. 11. 735-746 (2000)

  • [文献書誌] Kurokawa,M.: "The Evi-1 oncoprotein inhibits c-Jun N-terminal kinase and prevents stress-induced cell death."EMBO J. 19. 2958-2968 (2000)

  • [文献書誌] Imai,Y.: "Mutations of the AML1 gene in patients with myelodysplastic syndrome and their functional implications in leukemogenesis."Blood. 96. 3154-3160 (2000)

  • [文献書誌] Yamagata,T.: "Acetylation of GATA-3 affects T-cell survival and homing to secondary lymphoid organ."EMBO J. 19. 4676-4687 (2000)

  • [文献書誌] Imai,Y.: "Mutations of the Smad4 gene in acute myelogenous leukemia and their functional implications in Ieukemogenesis."Oncogene. 20. 88-96 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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