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2000 年度 実績報告書

直腸癌手術での神経合併切除による膀胱性機能障害回復を目的とした自家神経移植

研究課題

研究課題/領域番号 12877195
研究種目

萌芽的研究

研究機関京都府立医科大学

研究代表者

萩原 明郎  京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (90198648)

研究分担者 白数 積雄  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (60275211)
阪倉 長平  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (10285257)
山岸 久一  京都府立医科大学, 医学部, 教授 (40128723)
キーワード手術 / 直腸癌 / 神経障害 / 神経移植 / 性機能 / 膀胱機能
研究概要

神経切除と神経系再建により直腸癌の根治性と膀胱性器機能回復(温存)を両立させる手術法は、国内外を問わず、また動物実験を含めても報告されていない。この問題を解決するために、本研究ではビーグル犬を用いて以下の研究を行なった。進行した直腸癌の根治を想定して下腹神経の切除術を施行し、その際に生ずる神経切除部分の再生を(1)神経再生デバイスの移植によって再建する。(2)運動機能には影響を及ぼさない自家の皮神を採取し、これを自家移植することによって再建する。これによって、膀胱と性器を支配する神経の機能を回復させ、最終的には膀胱性器の機能温存(回復)を期待する。(1)については、乳酸酪酸の共重合体のポリマーからなるファイバー束に神経再生の足場にラミニンを含有させた神経再生デバイスを用いた。その結果、組織学的には、神経再生とみなされる細い線維組織が確認された。また(2)の脚の自家皮神経を用いて神経系の再建を行なう方法についても検討した。その結果、後者についても組織学的に神経再生とみなされる所見を確認した。今後は、形態学的な再生のみならず、機能的な再生についても、膀胱や性器の機能を測定して評価する予定である。具体的には、神経系の再建がなされなかった場合と、膀胱や性器の機能を比較することによって、この神経系再建術の効果を評価し、平成14年度の終わりまでに、ヒトの直腸癌において根治性と機能回復(温存)の両立が期待できる手術手技を、ビーグル犬を用いて確立することを目的とする。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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